健康よもやまばなし

消費者庁「食品の機能性評価モデル事業」~セレン

個人的に、今回の消費者庁「食品の機能性評価モデル事業」で評価された11素材中、最も疑問があるのがこの「セレン」です。

確かにセレンが欠乏することにより、貧血、高血圧、前立腺がん、関節炎、精子減少などのリスクが高まるといわれていますが、ごく微量で中毒量に達し、吐き気や下痢、食欲不振、頭痛、免疫力低下、脱毛、疲労感、呼吸困難などを引き起こす可能性があるからです。

稀に、土壌中のセレン含有量が低い地域では食材からの摂取量が不足し、欠乏症になる場合があり、中国の一部などでは風土病として認知されています。しかし例えば東京都では、日本人の摂取量はすでに推奨量を超えているため、サプリメントによる補給は必要ないとしています。逆に過剰含有の健康食品により健康被害を生じた例があり、注意喚起されているそうです。


<セレン 機能性評価結果>

前立腺がんの予防効果: B
膀胱がんの予防効果: D
食道がんの予防効果: D
原発性肝がんの予防効果: D

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2012年12月 5日